ミュージックキャビンとビルトインタイプの違いは何ですか。
ミュージックキャビンは弊社が商標登録を所有する組立式防音室の呼称で、国内では最高グレードの性能と音響性能を持っています。この商品は現在お住まいのお部屋若しくは新築中のお部屋をミリ単位で実測し、その寸法に合わせて予め工場で加工されたパネルを現地に搬入し組立てる方式の防音室です。
ビルトインタイプは大工が現場で材料を切出し、幾層にも遮音層を構築して行く方式の防音室です。ビルトインタイプはミュージックキャビンよりも更に遮音性能、音響性能が高く、現場作業のため、よりフレキシブルに対応が可能となります。従って木造住宅で24時間対応のロックバンドの練習スタジオ仕様ということも可能ですし、1、2階吹き抜け斜め天井のレッスン室等ということも可能です。
施工日数は6帖間の防音工事で比較致しますとミュージックキャビンが約3日間~、ビルトインタイプで約14日間~となります。
木造住宅の2階以上に防音工事は可能でしょうか。
木造住宅に限らず軽・中量鉄骨造2階以上に施工する場合は綿密な打合わせと構造計算等のプロセスが必要となります。防音工事は低音域を遮音するのに相当な重量がかかります。鉛直方向へ対する耐荷重は勿論のこと、耐震面でも考慮が必要となります。既に出来上がっている建物の2階以上に施工する場合は階下が洗面所や風呂場等の細かく仕切られたスペースに施工する以外には構造をサポートする工事を施す以外には施工は不可能です。特に木造住宅の2階以上でドラムブースやスタジオの施工は困難になります。
新築時に2階以上に施工をお考えの場合、予め設計士さんや建築屋さんとの綿密な打合わせと構造計算を行えば可能ですが、予算面や建物の条件等により施工出来ない場合はございます。まず新築時に防音室の施工をお考えになられた際には設計段階で弊社に御相談下さい。
スタジオを計画する上で建物の向き不向きはありますか。
スタジオを御計画される上で物件の選択は初期投下資本(主に造作費)に影響が顕著に出るばかりか開業後の売り上げにさえ影響の出る重要なポイントです。立地はお客様が御希望される開設地としても営業向きであれば徒歩10分圏内が理想ですが建物については縦横高さの寸法の比率と設備類の有無がスタジオ造作費を大きく左右します。例えばコンクリート剥き出しの状態で引き渡される物件(いわゆるスケルトン)であればトイレや洗面を新設する費用がかかりますし、エアコンがついていなければ各室に業務用エアコンを新設しなければなりませんしスプリンクラー設備を備える大規模ビルの場合、スタジオ各室への引き込みも見なければなりません。また、天井高の低い物件は防音すると更に天井高が低くなり業務用となるとお勧めできません。
弊社では物件の斡旋も行っておりますので(斡旋のみは不可)まずは御希望をお知らせ頂きご相談頂けばと存じます。