音響設計に欠かせない音響障害への配慮について
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プロユース全般の防音工事、防音室の施工の高橋建設株式会社
ホームシアターによって、家庭でも映画館のように映像を楽しめるようになり、ホームシアターにこだわる人々も多くなってきました。しかし、騒音トラブルの原因になったり、高い費用がかかったにも関わらず音質が満足いかない場合もあるようです。
ここではホームシアターが十分に楽しめるよう、ホームシアターを家庭に取り入れるメリットとその方法についてご紹介したいと思います。
家にホームシアターを導入することには、いくつかのメリットが考えられます。
ひとつは、映画館に行かずとも、映画館同様の大画面で迫力のある映像を楽しめることです。しかも映画館とは異なりプライベートな空間ですから、好きなものを飲んだり食べたりしても大丈夫ですし、疲れていたら横になって鑑賞をすることもできます。音量も好みの調節が可能……と、自分のペースでリラックスして過ごせることは大きなメリットといえるでしょう。
お気に入りの映画なら何度でも観ることができますし、ホームシアター用の機材があれば、スポーツやライブの観賞、ネット動画やホームビデオ、ゲームなども、テレビ画面よりも迫力のある大画面で楽しむことができます。これもホームシアターならではのメリットです。
高価な機材(スピーカーやウーファーなど)を購入して部屋に設置することで、近隣住民との騒音トラブルの原因になる可能性があります。
そうならないためにも、ホームシアターを設置する際は、部屋の防音設計からこだわる必要があるのです。部屋の防音ができていれば、日中はもちろん、夜中でも大音量で映像を楽しめるので、ストレスなく映像の世界に入り込むことができます。
家庭で大音量を楽しむには、部屋の壁や天井、床をしっかりとした防音設計にしなければなりません。その際、意識すべきポイントが3つあります。
1つ目はホームシアターによって、音や振動が外部へ漏れないようにすることです。
音は自分が思うよりも外に漏れやすいものです。特に、隣の住居と壁で仕切られているだけのマンションの場合は、気を遣って遣いすぎるということはありません。もちろん壁には相応の厚みがあり、ある程度の騒音を防げるような仕様になっています。しかし、大音量を出すホームシアターとなると話は別です。
一戸建ての場合でも、音漏れの対策はしっかり考えたほうがよいでしょう。音が外に漏れることで、思わぬ近隣トラブルに発展することも皆無ではないからです。
2つ目は、1つ目とは逆で、ホームシアターを設置している部屋に外部からの騒音が入らないことも重要です。他の人に迷惑をかけることなく、静かな環境でホームシアターを楽しみたいですよね。
3つ目は、音質を悪くする反射音がないようにすることです。反射音によって音響障害になる場合があります。内装を吸音構造にする、吸音パネルを取り付けるなどして、改善する必要があります。
上記のポイントを押さえ、どのような施工を行っていくかは、お客様とのヒアリング、建築物の強度や床の耐荷重によって異なります。
防音の性能は、「D値」もしくは「Dr値」と呼ばれる遮音等級で評価されます。D値は日本建築学会が使用する遮音等級、Dr値はD値を改定した遮音等級で、JISが使用しているものですが、どちらも同じと考えて差し支えありません。
Dr値の数値が上がるほど遮音性能も高いという評価になり、ホームシアターでの目標値は、Dr-65程度とされています。そこまでの数値は出せないとしても、Dr-50もしくはDr-55はクリアすることが最低条件になりますので、覚えておいてください。
いくら防音性に優れたホームシアターを作っても、その空間がリラックスできない部屋になってしまっては元も子もありません。防音をしつつ、空間としても良いものにしなければならないのです。
まずは部屋の大きさが適切なものか、機材の大きさや量、どのように視聴するかによっても設計が変わってきます。さらに、音の反響に目を向けると、床がフローリングか絨毯か、カーテンの有無までも調整する必要が出てきます。家庭環境や機材によってもホームシアターの設計は変わってきますので、専門家からのアドバイスを受けるようにしましょう。
部屋の防音設計は、大規模な工事から壁や床の簡単な施工までさまざまですので、一概に費用を出すことが難しいと言えます。あくまで参考ですが、一般的な相場は6畳が300万~、10畳が350万~、15畳が450万~といったところです。
本格的にホームシアターの設置を考える場合は、自宅の環境や部屋の状況を施工会社に見てもらい、そのうえで見積もりを出してもらえば、もう少しはっきりとした費用感をつかむことができます。
その際、気をつけたいのが、防音室の設置や防音工事を専門にしている施工会社に依頼することです。なぜならば、一般的な施工会社に比べると、防音に関する知識や技術の蓄積量が圧倒的に違うから。細かい要望にも対応してくれ、アドバイスも的確にしてくれますから、仕上がりの満足度がまったく違ってくるのです。
「部屋を造る」という観点で考えると一般的な施工会社でもよさそうに思えますが、ホームシアターには「防音」という専門性が加わります。そのことを念頭に置いておきましょう。
実際に見積もりを取る際は防音レベルをどこまで求めるか、建物の構造や強度はどれくらいか、防音工事を行う面積はどれくらいか、設置する場所1階かは2階か、窓や換気扇等の開口部の状態、部屋の形状など、さまざまな項目を加味し、導き出します。
自宅にホームシアターを設置すると、プライベートで楽しむ時間が増えそうです。映画鑑賞だけでなく、スポーツや音楽、ホームビデオなど、家族みんなでさまざまな楽しみ方できる点も、嬉しいメリットといえます。ただし、設置する際には、防音対策を徹底することがとても大切です。防音対策をしないホームシアターでは、ご近所の迷惑になるだけでなく、同じ家に住む家族からもクレームがつきかねません。せっかくのホームシアターが、このようなことになってしまっては残念です。
そのような事態を回避するためにも、まずは防音室や防音工事に詳しい専門の施工会社に相談をしてみましょう。それが、納得のいくホームシアター造りの第一歩です。
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