日常に潜む低周波音の発生源
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音を定量化するにあたって、単位をつけて測定しています。音の単位である「デシベル」は誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、そんな音の単位「デシベル」について、音が伝わるメカニズムと共にご説明したいと思います。
音は空気や物質を振動させることによって生まれています。そんな音は、空気(物質)の振動幅、振動数、音波の形状によって違いがあります。従って、音を表すには振動の回数や振動の幅を定量化することによって、その音がどんな音なのかを表すことができます。例えば「Hz」は、音が1秒間にどれだけ振動するかを測定する単位です。1秒間に20回揺れたら20Hz、20000回揺れたら20000Hzと言った単位です。
この単位によって、ドレミ…だけでなくさらに細かい音の高さを表す事ができます。超音波と言った人には聞こえない音は、人が聞こえる限界である20000Hzをこえる音なので、私たちには聞こえません。
また、「デシベル」と言う音の大きさを表す単位もあります。騒音の単位などに使われ、振動の幅の大きさを表す単位になります。詳しい話は、後ほどご説明します。
周波数とは音の波を表す呼び方で、「Hz」で表すことができます。「周波」とは繰り返される波の事であり、音の伝わり方が波に似ていることからこのような表現になりました。
周波数を変化させると、耳で聞こえる音にも違いが出てきます。このような音の変化は曲線で表すことができ、「等ラウドネス曲線」として数値化されています。これは、周波数が同じでも人によって聞こえ方が違うので、聴覚上の音の大きさを表しています。
従って、音を分析する際に、音自体の性質を判断するのではなく、耳に届いた時点での音を分析することで、人が感じる本来の「音」を分析することができるのです。
図書館で聞こえる音は約40デシベル、一般的な会話は60デシベル、電車内の音は80デシベルと言ったように、音の大きさを測る単位をデシベルと呼びます。
このデシベルとは、感覚的に音の大小が分かるように設定された数値です。そもそも音とは伝わる空気や物質の密度、音自体の性質など、さまざまな要素が絡み合っています。従って、小さい音でも不快に感じたり、大きい音でも心地よく感じてしまうのです。
そのような差をなくすために、基準となる音(通常の人の耳に聞こえる最小音の2×5-5N/m2)に従ってどの程度大きいか小さいかを判別すべく作られた表現です。この計算式に倣うと、身近な音は20~120デジベル程度に収まります。これなら分かりやすく音の大きさを判別できます。
私たちが音によって困らされる「騒音」はしばしばこの「デシベル」や「騒音レベル」によって表されます。住宅を設計する際は、必ず注意したい数値でもあります。
生活上のさまざまな場面で役に立つ、「音」に関する知識です。専門家でなくても、大まかな知識があればいざと言うときに役に立つので、しっかりと理解しておきましょう。
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