人はどれくらい騒音からうるさいと感じるのか。騒音の基準値。

ご近所間における騒音、ビーチパーティにおける騒音など、ひと騒動になりニュースで報道されることも多い騒音問題。騒音に関する基準などがあるにも関わらず、絶えず騒音問題が起こっているのは、人が感じる音に違いがあることも原因としてあるでしょう。

そこで、ここでは耳に伝わった時の音について、どのような音が不快に感じるかを説明したいと思います。

騒音とはどんな音

従来は騒音による訴訟には勝ち目がありませんでしたが、今では、裁判所の判断として「静謐な環境の下、平穏な生活を営む人格的利益を有しており」とも言われるなど、音の大きさや、回避ができるかどうか、悪意があるかどうかを判断した上で、裁判に勝訴することができるようになりました。
騒音と判断される大きさは、「時間帯」や「場所」によっても変わります。「騒音に係る環境基準」の最高値は60デシベル(道路に近接しているのではない場合)、つまり人が普通に話すボリュームが基準値となっているのです。

普通に話す声を上回る音が住居内で常に聞こえるようであれば、それは「騒音」と判断できるかもしれません。このような音には主観が大きく影響するため、訴訟を起こしてもその判決結果がどうなるかを予測するのは難しいものです。こういった騒音問題に煩わされる心配を減らすには、より遮音性能が高い壁や床を選んでおくべきといえます。

代表的な音の大きさ

基準値として示している音の単位は、デシベルと言う単位です。

例えば、20デシベルで砂時計の砂の音、40デシベルで図書館の音、60デシベルで普通の会話の大きさ、80デシベルで電車の車内の音くらいの大きさです。多くの人は、この80デシベルくらいからうるさい音と感じ始めます。
さらに大きい音としては、100デシベルで電車の通るガードレールの下くらいの音です。まともに会話ができません。さらに120デシベルにもなると、飛行機のエンジン音ほどの大きさになります。ここまで来ると、会話どころか耳がおかしくなるほどの大きさです。

また、一般的には130デシベルを越える音を長時間聞いていると、聴覚に支障をきたすと言われています。

騒音のトラブルを回避するには?


騒音は音の大小よりも感情的な部分が大きく影響します。例えば、ライブハウスで100デシベルの音を聞いていても不快に感じませんが、家で100デシベルを聞くとそれは訴訟を起こせるほどの騒音になります。
では、どうすれば音に関するトラブルが少なくなるのでしょうか。それは、音をつたえる空気や物体を変えればいいのです。とはいっても、空気を変えることなんてできません。家の壁や床に遮音・防音機能を取り入れれば、他人に音が聞こえず、自分にも他の音が聞こえない、両者が幸せな状態になるのです。

音に関するトラブルをなくすためには、できるだけ音を遮る事が大事です。音は物質を通す性質がありますが、音を通しにくい物質もあるのです。まずは、不快な音を聞かない、不快な音を出さない環境を作ると言った、自分でできることをすべきなのです。