日常に潜む低周波音の発生源
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人体にあらゆる被害を及ぼしかねない低周波音ですが、その音はどのように測定するのでしょうか。ここでは、低周波音の測定方法と主な仕様についてご説明します。
平成16年に環境省から、周波数と音圧レベルに基づく参考基準が出されています。この基準値は、音圧は70デシベル以上、周波数は5Hz以上で、音圧と周波数を比例させたグラフ状になっています。
また、G特性音圧レベルという低周波音の基準も設けられています。これは単純な音の質を計測するだけでなく、心身への影響も鑑みて数値化されているものです。
このような基準に基づいて低周波レベルを測定し、被害の大きさや状況を把握することができます。
低周波音は、音圧測定器で測定することができます。ただし、一般的な音圧測定器では低周波音が計測できない場合があるので、低周波音まで測定できるものが使われます。
低周波音まで測定できる音圧測定器は、数万~数十万円とかなり高額です。最近ではレンタルサービスを行っているところもあります。測定方法ですが、測定器とレベルレコーダをつないで、一定時間の音圧を記録します。通常は地面から1.2m~1.5mの位置にマイクをセットして計測しますが、屋外で風などの影響を受けやすい場合は地面にセットします。
また、測定は条件毎に行うことが理想的です。車のエンジン音などは道路の混雑状況に応じて測定、家電製品や室外機は運転方法ごとに測定します。
低周波音は極めて小さい音なので、自然音の影響を受けやすいといえます。風が強い日や雨の日は、正確に測定することが難しくなります。できるだけ自然音が入らない日に測定することが望ましいでしょう。
現場では録音だけを行い、持ち帰って測定する方法もあります。変動の大きな低周波音に関しては、持ち帰って再度確認できるよう録音するとよいでしょう。
精密な音圧測定器は低周波音を測定しやすいのですが、その半面で自然音の影響も受けやすくなります。音圧を測定する場合、測定日の気象情報も入手し、どういう環境で測定したかまでしっかりと記録しておきましょう。
また、暗騒音(話し声や足音など目的以外の騒音)もキャッチしてしまいますので、ある程度音圧レベルを想定しつつ記録するようにしましょう。その他には、記録したポイントや記録者、測定した器材に関してもしっかりと記録しておきます。実際に耳で聞いた印象も記録しておくと、説明しやすくなります。
低周波音を測定する際には、さまざまな環境や状況が影響します。誰が見ても状況が分かるよう、詳細まで記録する必要があるのです。
このように測定には細かい調整が必要になり、素人が対応するのは困難です。低周波音の測定については、できるだけ専門家に依頼するようにしてください。
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