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防音室の仕組みと種類について

投稿日:2015.02.25

防音室の仕組みと種類について

近隣への騒音トラブルをなくす方法として、住宅に「防音室」を作ることも効果的です。ここでは、防音室の仕組みや特徴についてご説明します。しっかりとした防音室であれば、音に関するストレスを大きく軽減することができます。

防音室の設置をご検討の方はぜひチェックしてみてください。

音はどのように伝わるか

音は物体と物体の衝突によって空気が振動し、その振動が鼓膜に届いて感じられるものです。発信源となる物質と、空気、鼓膜の3つがあって初めて「音」が生まれるのです。
この音の伝わり方は、条件によってさまざまで、たとえば気圧、鼓膜の反応によっても聞こえる音が違います。

防音室の仕組み

主に楽器の演奏やオーディオの再生などを行うための部屋として使われるのが、防音室。
この防音室は、吸音材、遮音材という素材で防音効果を実現しています。

・吸音材について

吸音材は、音の振動を抑える素材です。音は空気を伝わって鼓膜に届きますが、世の中には空気以外の物質もたくさんあります。これらの物質にも音の波は伝わり、物質が振動して音の波(音波)が広がっていくのです。吸音材にぶつかると、音波はその振動を緩やかにし、伝わる音が小さくなります。

この素材は壁や床に使われており、音の波を緩やかにします。防音室に吸音材を使うことによって、音を吸収し周囲へ伝わる量を大幅に減らすことができるのです。

・遮音材について

遮音材は、音を遮る素材です。音は物質や空気が振動することによって伝わるため、その鼓膜までに伝わる物質で音を吸収することで音量を下げることができますが、この遮音材は吸収するのではなく、遮ってしまうことによって音を伝わりにくくしてくれます。

多くのケースでは多重構造によって遮音することが多く、音が伝わりにくい素材を重ね合わせることによって、シャットアウトしてしまうような仕組みになっています。

高橋建設株式会社の2つの防音室

音に関して精通しており、防音設計のプロとして長年の経験のある高橋建設には、2種類の防音室の特徴があります。

まず一つ目は「ミュージックキャビン」という防音室。組み立て式の防音室で、楽器や大きな音に対して効果的な防音室です。家庭だけでなく、企業や研究機関などでも用いられているこの設計は、あらゆる防音機能を集結させた、高性能の防音室です。音楽のプライベートレッスンや、大音量で映画、音楽を鑑賞するお部屋にはぴったりの設計になります。

もう一つは、ビルトインタイプの防音室。スタジオやホールなどに用いられるこの防音室は、内装やお部屋の形状までを防音に優れた設計にすることによって、あらゆるシーンで用いられる技術です。

たとえばマンションと戸建、部屋の広さなどにも影響される音は、部屋の設計段階から防音を意識して作ることによって、大きな防音効果をもたらします。

長年の経験から、防音に優れた部屋を作り、心地よい空間を構築することができるのです。
こういった技術を駆使した高橋建設株式会社の防音室は、昨今の騒音問題を解決するにふさわしい優れた技術なのです。

以上、防音室の仕組みや特徴についてご紹介しました。防音室といってもさまざまな種類があるため、一度専門家に相談してみてください。

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