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レコーディングスタジオの音響設計のポイント

投稿日:2015.03.25

レコーディングスタジオの音響設計のポイント

レコーディングスタジオといえば、プロのミュージシャンや演奏家の方が利用する、音を録音する最高の空間です。つまり、その音響設計がレコーディングスタジオの良し悪しを決めるといっても過言ではありません。

ここではプライベートのレコーディングスタジオから本格的なレコーディングスタジオまで、あらゆる方法に通じる音響設計についてご説明したいと思います。

どんな用途で利用するかを明確にする

まず、設計を計画しているレコーディングスタジオの用途をしっかりと考え、どんな音がするのかを明確にしましょう。大きな分け方としては、「楽器か声か」を区別するところから、「どんな楽器を使うか」「どんな音を出したいか」などについても考える必要があります。

なぜなら、音はそれぞれ特徴があり、どんなレベルで音響設計を施工するかは、中で発する音によって違うからです。たとえば歌を歌う場合、どんな歌い方でもしっかりと音が録音できるよう、最小限の大きさの部屋にすることが可能です。

反対に、楽器を演奏する場合、特にピアノやドラムなどの大きい楽器や、バンドなどは、小さな部屋で演奏することができません。このように、発する音の特徴によってその施工も変わってきますので、しっかりとその用途を明確にする必要があるのです。

レコーディングスタジオの防音性能とは?

では、防音性能としてはどのくらいを目安に考えるべきなのでしょうか。防音性能はD値によって測定することができ、数値が低ければ低いほどその効果が薄いということがいえます。通常、20~45程度の防音性能ですが、レコーディングスタジオともなればさらに上の性能が必要となります。

例えば、ピアノを演奏するスタジオの場合、D-50~55程度は最低限必要になってきます。さらに、ドラムの場合はD-65~70が必要とされており、それだけ防音設計に配慮しなければならないのです。

レコーディングスタジオの多くは、ドアや壁が2重、3重になっていることがよくあります。部屋の寸法によっては、このように2重、3重にして防音効果を高めることもできるのです。こういった方法によって、より利用者が快適に演奏できる空間を作ることができます。まずは専門家のアドバイスをもらい、有効な防音対策をとってみてください。

室内騒音にもご注意

これまでは外部に漏れる騒音についてご説明してきましたが、レコーディングスタジオとなると、室内に入ってくる騒音にも注意しなければなりません。レコーディングをするのであれば、外部からの音はご法度ですし、最高の音を作るために注意しなければならないポイントなのです。

外部から室内に入ってくる騒音は、NC値によって数値化することができます。最も静かなのがNC-15以下で、外部からの音は全く聞こえません。これがNC-50にまでなると、電話ができないほどの騒音にもなってしまいます。

レコーディングスタジオの場合、NC-15以下かその程度に設計する必要があります。録音するということはその音が一生残ってしまうため、室内騒音にも最大限配慮する必要があります。

意識しなければならないポイント

音響設計にはさまざまな方法があり、気を付けなければならない点が多々あります。反響が強すぎると演奏の妨げになるほか、録音時にクリアな音にならないため、音をはっきりと聞きたい方に適さない音になってしまいます。反対に、反響が弱すぎると自然ではない違和感を感じてしまい、音の良さを十分に引き出せなくなってしまいます。

こういったことのないよう、部屋に回る残響時間を計算し、最適な空間を設計することが重要なのです。外部に音が漏れない、内部騒音を起こさないなど根本的なことだけでなく、そのスタジオ独自のスタイルを作り、特定の音を録音することに特化した最高の空間を作ることがポイントなのです。

以上、レコーディングスタジオの音響設計についてご説明しました。音を扱う専門の空間は、緻密な計算の上に成り立っているのです。

こういった環境をつくるには、個人ですべてを組み立てることは大変難しくなります。まずは専門の業者に相談し、さまざまな要望をぶつけてアドバイスをもらうことをおすすめします。

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