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プロユース全般の防音工事、防音室の施工の高橋建設株式会社
マンショントラブルとしてよく挙げられるのが騒音によるトラブルです。新しいマンションであれば、防音を考えて作られていることが多いですが、古いマンションに住んでいる方や、楽器や音楽などによる大きな音を日常的に出してしまう家庭ですと、そのマンションが備えている防音性では防ぎきれなくなってしまいます。
そんな時、わざわざ引っ越さなくても音のトラブルを回避できるのが防音工事です。マンションにお住まいの方は、下記のポイントを押さえた上で防音工事を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは防音工事の設計レベルから考えてみたいと思います。音の大きさを測る数値が㏈(デシベル)と呼ばれる数値で、音を聞き取る段階の数値を遮音等級「D値」(Dr値)と言います。
人の声が50~70デシベル程度で、道路の音が85デシベル、電車の通るガード下の音が100デシベルと、数字が大きくなればなるほど音が大きくなります。D値は音を遮断する性能を数値化したもので、発生した音と耳に届いた段階の音の差を数値化しています。D値が大きければ大きいほど、遮音性能が高いことを示しています。
防音工事をする際の目安としては、60~65程度のD値となります。ピアノやドラムの音が80~100デシベル程度なので、60~65を遮断することができれば、同じ場所でも耳に伝わる音の大きさは20~40デシベル、図書館や郊外の深夜程度の小さな音にすることができるのです。
防音の基本は間に物質を挟むことです。防音室を作る際には、部屋の中にもう一つの部屋を作るイメージです。左右は浮壁にて壁を2重にする構造を設計し、上下階の方への対応は「防振ゴム」を使うことが多くあります。こうすることにより、音が隣の家にまで届きにくくなり、空気の振動を吸収してくれることで低周波を届きにくくすることができます。
また、床の部分は浮床と言った、部屋の床と防音室の床の間に防振ゴムを挟み込むことによって振動を吸収する方法があります。よくレコーディングスタジオでスタジオ内に入るときに一段上がるのはこの防振ゴムを敷いているからなのです。
住宅の基本的な防音基準は、平成10年に国交省が公布しています。福祉施設などの静穏を要する地域は夜間でも40デシベル以下、専ら住宅に使われる地域では夜間で45デシベル以下、工業地帯は50デシベル以下となっています。
自分が発生させている音は他の住宅にどの程度聞こえてしまっているかを把握するのは難しいので、知らぬ間に被害にあわれて苦情、ひどい場合は訴訟にまで発展してしまうケースがあります。
例えば、ピアノの音は90~100デシベル程度の音が出てしまうので、遮音性が45以下の住宅に住んでいる場合は基準値を超える音が外部に漏れてしまいます。さらに、犬の鳴き声やドラムの音になると100デシベルを越えてしまう場合がありますので、さらなる遮音性が必要になってしまうのです。自宅の遮音性を認識し、適切な防音工事を行う必要があるのです。
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