ボイスチャットを楽しみたい人のための防音対策
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プロユース全般の防音工事、防音室の施工の高橋建設株式会社
室内で音楽を聴いたり楽器を演奏したりするときに気をつけたいのが、音漏れです。「ドアをきっちり閉めておけば、音は漏れないのでは?」と思われるかもしれませんが、実はドアは音漏れの原因になりやすい箇所。防音対策をする必要があります。具体的にはどのように対策をしたらよいのでしょうか。こちらの記事で、ドアの防音対策について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
イメージだけで考えると、ドアで空間を閉ざしてしまえば音は漏れにくいような気がするものです。しかし、実際は、ドアは音漏れの原因になります。なぜならば、ドアで完全に閉ざされた空間を作ることはできないからです。詳しく説明しましょう。
建築形態に関係なく、ドアを取り付ける際は、ドアの下に1~2cm程度の隙間をつくらなければなりません。その理由は、室内の換気ができるようにするためです。
ドアにまったく隙間がないと、室内にはよどんだ空気がたまっていき、新築物件では、塗料などの化学物質が充満してしまうことも……。これでは、健康上も衛生上も好ましい状態とはいえません。そこで、あえてドアを開けなくても部屋の中の空気が動くように、ドアの下に隙間が設けられているのです。
さらにはドアノブの横、ちょうつがいの取り付け部など、ドアを開閉するためには、どうしてもわずかな隙間ができてしまいます。年数を経た建物では、わずかな歪みが生じて、ドアの上に隙間ができてしまうケースも。ドア周りには、意外と隙間が多いのです。
壁とドアの厚さを比べると、ドアのほうが、圧倒的に厚みがありません。
音は、空気もしくは壁などの固体を通して伝わっていきますが、空気を通して伝わる音の場合、ドアを閉めてもその部分だけ厚みが足りないと、音が漏れやすくなってしまうのです。
ドアは音漏れがしやすいことがわかりました。では、どのような対策をすればよいのかを具体的に見ていきましょう。
対策のひとつめは、ドアに吸音シートを貼ることです。吸音シートとは、文字通り音を吸収するシートのこと。音漏れ対策のほか、工事現場などの騒音対策にも利用されています。断熱効果を兼ねたものなど、素材や厚み、形状もさまざまなものが市販されているので、音漏れの状況やインテリアに合わせて選ぶとよいでしょう。
遮音シートや防音シートを組み合わせると、さらに効果的です。ただし、遮音シートや防音シート単体では、室内の音漏れにはあまり効果が期待できないので、ご注意ください。
なお、吸音シートによく使われる素材は、ウレタンやコルクなど。これらの素材は、ホームセンターなどで入手することが可能です。市販の吸音シートではなくても、こういった素材を購入して、自分好みの吸音シートを作ることもできます。
また、やや性能は落ちますが、段ボールや紙製の卵パックを吸音シート代わりに使うという方法も。手元にこういった素材があるのであれば、試してみる価値はあるかもしれません。
ドアの隙間をなくす「隙間テープ」を貼って音漏れを防ぐこともできます。価格は少し高くなりますが、防音性能を兼ねた隙間テープもあるので、状況に応じて検討してみてください。
ただ、先ほどお伝えしたように、ドアの隙間は「換気」という大事な役割を担っています。そこをふさいでしまうことになるので、隙間テープを貼ったら、長時間ドアを閉めっぱなしにせず、定期的にドアを開けて換気することを心がけるようにしましょう。
窓の防音対策として市販されている防音カーテンをドアに取り付けることも方法のひとつです。ドア全体が隠れるように覆うことで、音漏れを軽減することができます。
費用は多少かかりますが、防音ドアに取り換えるという方法もあります。防音用に作られたドアなので重さもあり、気密性も十分ですから、上記の方法に比べると格段に防音効果は上がるといってよいでしょう。
ただし、DIYが得意であっても、ドアの交換を自力でするのはおすすめできません。設計に関する知識も必要になりますので、専門家に依頼するのが確実で安心です。
ドアへの対策としてはご紹介したような方法がありますが、実際には、ドア以外のところからも音漏れはしてしまいます。これは、致し方ないといえば致し方のないこと。
「音楽を仕事にするので音漏れを気にせずに練習したい」「大音量で音楽や映像を楽しみたい」という場合は、部屋に防音リフォームを施すか、防音室を設置することをおすすめします。既存の部屋に設置できるビルトインタイプの防音室であれば、用途に合わせて広さを選ぶことも可能です。
建物の中でドアは、思いのほか音漏れがしやすい箇所。部屋で音楽を聴いたり楽器を演奏したりすることが多いという場合は、ドアの防音対策をしておきましょう。具体的な方法は、お伝えした通りです。DIYで対応できることもあれば、専門家に相談したほうがよいこともあるので、実情に合わせて検討してみてください。
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