ゲーム実況をする際におこなうべき防音対策

ゲームプレイの様子を実況するゲーム実況動画が、人気を集めています。すでに動画をアップして活動しているという人もいれば、これから挑戦してみたいという人もいるのではないでしょうか。楽器演奏ほどではないかもしれませんが、周りを気にせず実況に集中するためには、防音対策が必要です。多くの視聴者を集める魅力的な動画にするためにも、しっかりと対策をして臨みましょう。

ゲーム実況では音声が大切

ゲームに限りませんが、実況で重視したいのは観ている人も思わずその世界に入り込んでしまう臨場感です。視聴者が増えるか増えないかの分かれ道といっても過言ではありません。
合成された音声を使っての実況もできないわけではありませんし、それはそれで楽しい面もありますが、感情的なニュアンスは出しにくいというのも確かです。やはり方向性としては、生のプレイヤーの声で伝えるというのがよいのではないでしょうか。せっかく実況をするのですし、ピンチに遭遇して焦ったり、強敵をやっつけて感動したり、そういった感情も含めたほうが盛り上がるはずです。

ただし、防音対策はしっかりとしましょう。ゲームの音声も出ていますから、実況ではそれに負けず、相手にも聴き取れるくらいの声を出す必要があるからです。ついのめり込んでしまい、無意識に絶叫してしまうということもなきにしもあらず。叫んでから「しまった!」と思っても後の祭りですし、場合によってはご近所からのクレームにつながってしまいます。

どのような状況であっても、安心して自分自身がゲーム実況を楽しむために、防音対策は必要です。

ゲーム実況をする際に簡単にできる防音対策

さて、ゲーム実況の防音対策にはどのような方法があるのでしょうか。簡単な方法が何個かあります。できるところから実行に移してみましょう。

吸音材を購入し床や壁に貼り付ける

防音の方法には、大きく分けると「遮音」と「吸音」があります。
ごく簡単にいうと、「遮音」は音をはね返すことで外に漏らさないようにして防音すること、「吸音」は音を吸収して外に漏らさないようにすることです。
ゲーム実況の場合、音が反射すると音声が聴き取りにくくなってしまうので、吸音材を購入しての防音を考えるとよいでしょう。

吸音材には、ボードタイプのもの、床に置いて自立させられるもの、パーティションのように立てて仕切れるものなどがあります。ボードタイプのものは、壁や床、天井に貼り付けて使いますが、賃貸などで壁に傷をつけられない場合は、床に置くタイプを設置してみましょう。
部屋の広さに余裕があるときには、パーティションタイプの吸音材を置き、実況スペースのマイクやスピーカを囲うようにしても効果的です。

ドアや窓の隙間をうめる

人の話し声などは、空気を伝い、ドアや窓の隙間から外に出ていきます。その隙間を埋めることも防音対策のひとつの方法です。ほんのわずかな隙間からでも音は漏れてしまうので、念入りに対処しましょう。

隙間をうめるためのテープが市販されているため、購入して利用すれば手軽です。素材や厚みはいろいろな種類があるので、実況をする部屋の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。おすすめは、厚みのあるスポンジや布製のテープです。
隙間を塞ぐと、風や冷気の侵入も防げるため、防寒対策としても役立ちます。小さな虫も入り込めなくなるので、防虫対策もできて便利です。

防音カーテンを導入

窓から漏れる音の防音対策としては、防音カーテンも効果が期待できます。窓枠全体がすっぽり隠れるサイズを選び、押しピンやマジックテープなどでカーテンを壁に固定すると、より防音効果がアップ。遮光や遮熱効果を付加しているカーテンもあるので、ライフスタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
レースとドレープでカーテンを2重にするという方法もあります。

本格的に実況をするなら防音室が最強

上記の防音対策は簡単にできるというメリットはあるのですが、場合によっては思ったほどの効果が得られないこともあります。より臨場感を持たせ、本格的に実況をすることを目指すなら、防音室の設置がおすすめです。

防音ブースを購入する

防音室にもさまざまなタイプがありますが、手軽にできるのが防音ブースを購入することです。実況をする口元のみに対応できるブースもあれば、小部屋を組み立てるタイプのものもあります。もう少し本格的にしたいなら、演奏家などが使うユニットタイプの防音室を導入することも検討してみてもよいのでは? ある程度のスペースは必要ですが、少ないストレスで実況をできる環境を整えることができます。

防音物件に住む

可能であれば、近年になって増えてきている防音物件に住むことも方法です。今の物件の契約更新の時期が近いなど、タイミングさえ合えば、検討してみる価値はあるといえます。

防音リフォームを行う

防音リフォームを施して防音室を造るという方法もあります。自宅に防音室があれば、どんなときでもゲーム実況をできますし、周囲も気にせずにすみます。友人をまじえて実況をすることも可能です。ゲームにも集中できますし、ゲーム実況をしないときは、リモートワークなどの仕事部屋として使ってもよいのではないでしょうか。

ゲーム実況をするにあたり防音対策を考えている方は、ぜひお伝えした内容を参考にして対処してみてください。吸音材、防音カーテンなど、日常生活品としての防音グッズもたくさん市販されていますし、費用面で余裕があるのなら、防音ブースや防音室のリフォームも検討してみることをおすすめの方法です。