ボイスチャットを楽しみたい人のための防音対策
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プロユース全般の防音工事、防音室の施工の高橋建設株式会社
ステイホーム時間やリモートワークが増えた影響もあって、自宅に防音効果のある静かな書斎や趣味を楽しむ部屋を作りたい、というニーズが増えているようです。しかし本格的な防音工事までは難しい、という場合もあるでしょう。
この記事では、そうしたニーズに対応する、防音工事をDIYで行う方法について説明します。
そこまで高い防音効果を求めない場合は、DIYによる簡易な防音工事も可能です。本格的な防音対策を希望する場合は、プロに工事を依頼した方が費用はかかっても、それに見合う満足度の高い効果が得られるでしょう。
普段からDIYの作業に慣れている方であれば、防音工事のハードルもグッと低くなります。電動工具を保有していて、使いこなせているのであればなお良いでしょう。また、賃貸住宅で大がかりな工事ができない、あるいは簡易な防音対策で十分、といった場合も、DIYによる防音工事が向いています。
DIYでできる簡易的な工事限定となりますが、防音性能は、「遮音性能」と「吸音性能」の組み合わせで成り立っています。
遮音とは、音を遮る=音の透過を防ぐことです。単位面積あたりの質量が大きいほど、遮音性能が高くなります。従ってできるだけ重く気密性の高い素材を使うことで遮音性能は向上します。
しかし遮音性能だけでは音の反射は避けられません。そこで必要なのが吸音性能です。吸音とは、音を吸収するというよりも、多孔質(小さな穴が多数あいている状態)な材料に音をあてることによって音を拡散させ、反射や透過を防ぐイメージです。吸音材はグラスウールやウレタンスポンジなど、多孔質でかつ密度が高い材料が一般的です。
このように、防音対策は遮音性能と吸音性能をセットで考え、適切な素材を、壁・床・天井・窓など、部位によって使い分けることが重要です。では、各部位にどのような防音対策を施せばよいか見ていきましょう。
既存の壁に防音対策を施す場合は、遮音シートを貼った上から吸音パネルを重ねると効果的です。しかし、壁の中に空洞があると、音が反響し効果が薄れる可能性があります。新たに壁を設置する場合は、内側にグラスウールなどの吸音材を隙間なく入れることで、より高い防音効果が期待できます。
音の伝わり方には、空気中を伝わる空気伝搬音と、壁や床などの固体を通じて伝わる固体伝搬音があります。床は、固体伝搬によって音が伝わる割合が高くなります。従って、床の防音対策では、いかに衝撃や振動を建物の構造体に伝えないようにするかがポイントです。
床に伝わる衝撃音には、足音や軽いものを落とした際に発生する「軽量床衝撃音」と、ドタバタ跳ねたり、重いものを落としたりした際に伝わる「重量床衝撃音」があります。一般的に、カーペットや畳などの柔らかい床材の方が、フローリングなどの硬い床材と比べて「軽量床衝撃音」は伝わり難くなります。ただし、カーペットや畳も「重量床衝撃音」に対しては、あまり防音効果は期待できません。
フローリングの床の簡易的な防音対策としては、ウレタンフォームなどの緩衝材の層がある防音カーペットを敷いて、階下への音の伝わりを緩和することです。防音カーペットの中には、防音機能に加えて、撥水機能があるものや、デザイン性の高いものなども選択できます。
さらに防音効果を高めるには、防音カーペットの下に特殊な防音マットを敷くこともおすすめです。防音マットは、遮音性重視や衝撃緩和重視など、タイプが分かれるため、目的に応じて選ぶようにしましょう。
ただし、防音カーペットも防音マットも「重量床衝撃音」対する防音性能には限界がありますので、より高い防音性能を求めるには、床の高さを上げるなど、床の構造を変える工事が必要です。
窓は住宅の中でも騒音が透過しやすい場所なので、ここの対策は非常に重要です。DIYでできる窓の防音対策には以下のような方法があります。
窓と窓枠の隙間に遮音テープを貼ると一定の遮音効果が期待できます。ただし、窓のスムーズな開閉に支障をきたす可能性もあります。
窓の採光を残したまま防音効果が得られる、窓用防音透明シートを貼る方法もあります。ただし窓ガラスの種類によっては、このシートを貼ることでガラスが熱割れしてしまう危険性もあるので、注意してください。
遮音カーテンとは、音が通り難い素材や特殊な織り方のカーテンです。糸の密度が濃く重い素材の方が、より高い防音効果を得られます。
簡単に取り外し可能な窓用防音ボードで、窓を防音壁に変えることもできます。
屋内で特に音が漏れやすいのがドア・扉です。DIYでできる防音対策は基本的に窓と同じで、遮音テープ、遮音カーテン、遮音ボードなどの設置で一定の防音効果を得られます。
ただし、上記に挙げたいずれの対策も、主に空気伝搬によって伝わる中高音域の防音には一定の効果が期待できますが、固体伝搬で伝わる割合の高い重低音の防音にはあまり効果は期待できません。より高い防音性能を求めるには、窓であれば防音性能の高い窓ガラスや窓サッシに換える、あるいは二重窓にするなどの工事が必要です。
DIYが得意ではない人でも、上記に挙げたもののうち、例えば防音カーテンや防音マット、防音カーペットなどの設置は、簡単に実施できます。また、吸音素材でできた防音パーティションを使って間仕切りや囲いを作るのは、どなたにもオススメできる手軽な方法です。
ここまであげた方法を組み合わせることで、ある程度の防音効果は期待できます。ただし、より高度な防音性能を求める場合や、DIYでは期待したほどの効果を得られなかった場合には、一度防音工事のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
DIYでできる範囲でも、防音対策にはさまざまな方法があります。DIYが得意な人は、ここでご説明したような防音対策、防音工事に挑戦してみるのも良いでしょう。さらに本格的な防音工事を求める場合は、ぜひ高橋建設にご相談ください。
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