新築に防音室を導入するときのポイント

ピアノやギター、ドラムなどの楽器を周囲に気兼ねせずに演奏したり録音したりしたい、カラオケや映画鑑賞を自宅で思う存分楽しみたい、そんな願いをかなえてくれるのが防音室です。リフォームやユニット式で防音室を導入できますが、希望通りの部屋にするなら新築時の防音室導入をおすすめします。その際、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ポイントを解説します。

防音室を導入する際のタイミング

防音室を導入するいちばんよいタイミングは、やはり新築するときです。もちろん今の住まいに対して工事もできますが、その場合、間取りの変更をしなければなりません。また、工事も数日に渡るため、工事期間中は、少々不自由な生活を強いられることになります。

その点、新築時というタイミングであれば、ほかの部屋に影響がないよう、設計段階から防音室のスペースを確保することが可能です。防音室に使う資材、仕様も、希望通りに決めることができます。
「ちょうど家を新築しようと考えている」「防音室が欲しいと思っている」という2つの条件が重なっているのであれば、ぜひこのタイミングを逃さずに設置を検討してみてください。新築工事と同時に施工するわけですから余分な時間もかかりませんし、後からリフォーム等で防音室工事をするよりは、費用を抑えることもできます。

防音の用途を明確にする

ひと口に「防音室」といっても、どのように使うかによって造りが異なります。防音室の設置を検討するにあたっては、何を目的とした防音室なのかをはっきりさせておきましょう。なぜならば「楽器演奏のため」でも、その楽器がピアノなのかバイオリンなのか、あるいはギターやドラムなのかによって、防音の設計や使う資材が異なってくるからです。
例えばバイオリンの音域は高音、ドラムは低音ですが、高音域の音と低音域の音では伝わり方が違います。バイオリンで床が振動することはまずありません。しかしドラムの場合は、床にもかなりの振動が伝わります。つまり、振動対策をせず高音域の防音設計にしてしまった場合、防音効果の低い防音室になってしまうのです。動画サイトにアップするための録音をしたいという用途の場合は、外部からの音をシャットアウトすることも必要になるでしょう。

また、防音の方法にも、音をはね返す「遮音」と、音を吸収する「吸音」という方法がありますが、防音の目的によってどちらかを採用したり、組み合わせたりすることになります。どのような音響設計をするか考えるためにも、用途を明確にすることは大事です。

せっかくの防音室が出来上がってから「こんなはずではなかった」では、後悔してもしきれません。理想を現実にするためにも、ぜひ防音室の用途、設置する目的は明確にして、希望に合った部屋を造り上げましょう。

防音室の種類を知る

防音室の用途や目的を明確にできたら、次のステップです。新築で設置できる防音室には、大きく分けて次の2つのタイプがあります。
費用を抑えたい場合は組立式防音室、性能を重視したいのであれば一室丸ごとのリフォーム式防音室がおすすめです。それぞれの特徴について、簡単にまとめてみましょう。

組立式防音室

簡易防音室は、さほど広いスペースが必要ないとき、今住んでいる家に防音室を設けたいときに向いている防音室です。
簡易防音室の例としては、「ミュージックキャビン」があります。これは、高橋建設が研究を重ねた成果を結集した簡易防音室で、一般のご家庭はもちろん、プロの演奏家や音楽教室にも採用されている高性能の防音室です。施工は1畳分のスペースから可能ですから、アップライトピアノの練習部屋として使用したいのでピアノを置くスペースさえ確保できればOKなど、希望に応じた広さで設計できるというメリットがあります。
工期は、例えば既存の住宅にリフォームで設置する場合は、6畳スペースで4～5日程度です。ビルトインタイプの防音室が3週間ほどの工期を要することを考えると、短い期間で高性能の防音室ができるということになります。

リフォーム式防音室

簡易防音室より費用はかかりますが、新築であれば、6畳なり8畳なりの一室を丸ごと防音室として造ることもできます。ドア、壁、床、天井など、用途に合わせて最適な資材が使えるので、使い心地という点では簡易防音室よりも満足できるはずです。

例えば録音部屋として使いたいのであれば、内部からの音を漏れないようにすると同時に、外から入る音も遮断する必要があります。この場合、簡易防音室でできることには限界がありますが、一室丸ごとの防音室であれば、設計の段階からよりよい方法が考えられますし、資材もそれに合ったものを利用することが可能です。

費用は広さや設計によって変わるので一概には言えませんが、一般的な相場としては6畳で250万円程度。簡易防音室よりは高くなりますが、リフォーム工事をするよりは50万～100万円程度の費用を抑えることができます。

一般的な施工会社では対応が難しい場合がある

防音室を設置しようと思うときには、ぜひ防音専門の施工会社に相談することをおすすめします。一般的な施工会社では対応が難しいことも多々あるからです。その点、専門の施工会社であれば知識も実績も豊富ですから、要望に合った提案、設計ができます。
更には、遮音性能をきちんと保証してくれる防音会社をおすすめします。
遮音性能の数値が曖昧ですと、あとあとトラブルになりかねません。

家の新築をするにあたり防音室の導入を検討している場合は、お伝えした内容を参考に検討してみてください。また、防音工事に関してわからないことがある、相談したいことがあるというときには、ぜひ高橋建設にご連絡いただければと思います。納得、満足できる説明、ご提案をさせていただきます。